第8戦 1-1 レポート

81-1レポートです。


Photo By BOSS

二日間、参加者の喉を潤してくれたBUCYO COFFEE CLT コラボブース


81-1カテゴリーは長良川サービスセンター前特設コースにて二日間のステージレース形式で争われた。

8/15(土)にプロローグ約3kmの個人タイムトライアルと午後に約60kmのクリテリウム、二日目の8/16(日)には約102kmのロードレース、合計3つのステージの総合時間を選手たちは競い合った。

今回は2015年の全日本選手権ロード王者、窪木一茂とタイムトライアル王者の中村竜太郎が揃って参加し、さらには愛三工業から綾部勇成、ウォークライドから小室雅成、ユーキャンからは佐野友哉といった今までで最も参加メンバーの濃いレースとなった。東海のローカルレースとして始まった今大会もいよいよ、全国から少しずつ注目を集める大会に成長して来たかのような盛り上がりで強豪選手達の走りを間近で観戦しようといつも以上に多くの人々が会場に訪れた。

 

まず初日のプロローグでトップタイムを叩き出し、個人総合トップの証であるオレンジ色のリーダージャージに身を包んだのは、全日本選手権個人タイムトライアル王者の中村龍太郎(イナーメ信濃山形) 

プロローグは距離が短く、各選手がほんの僅かなタイム差で並ぶ為、今後のレース展開次第では、いくらでも逆転がありうる状況。

午後は3.1km20周回する約60kmのクリテリウム。

スタートから激しいアタック合戦が展開され、先頭集団は目まぐるしくメンバーが入れ替わりむかえた3周目、13名が抜け出しに成功。

勝ち逃げの13名


メンバーは窪木一茂(Team UKYO)、中村龍太郎、筧五郎(イナーメ信濃山形)、綾部勇成(愛三工業)、小室雅成(ウォークライド)水野貴行(ニールプライド南信スバル)佐藤信哉(VC福岡)、下島将輝、柳瀬慶明、(コラッジョ川西)、野中竜馬、中西重智、リカルド・ガルシア、ロイック・デリアック(キナンサイクリングチーム)の13名。

しばらく協調してローテーションしていた逃げメンバーだったが、集団とのタイム差が1分ほどになったあたりからローテーションが上手く回らなくなって来た。

これを嫌って残り9周目にロイックがアタックし単独で逃げ始める。

そこに中西、小室が合流して3名の先頭集団となった。

逃げる小室、中西、ロイック


しかし、窪木、中村、綾部が積極的に3名に追いつこうと動く為になかなかタイム差が開かない。

残り4周回、ついに逃げる3名が捕まると熾烈なアタック合戦に切り替わる。

リカルド、筧、野中とそれぞれ逃げ出して独走するも結局、捕まってラスト周回へ。

ゴール前、約1キロのところから優勝候補達の牽制を尻目に下島が渾身のロングスパート。 

ロングスパートした下島


あわや逃げ切りのチャンスを本気で潰しにきたのは、全日本チャンピオンの窪木だった。

ゴール直前で下島を抜き去り会心の勝利。

全日本チャンピオンに恥じぬ圧巻の走りでステージ優勝をもぎ取った。

2位には下島。下島は惜しくもチャレンジ実らず、第1戦に続いての2位となり若手としてトップ選手たちに一矢報いるその走りは観客を沸かせた。

 

翌日の第3ステージは5.1km20周回の約102kmのロードレース。

序盤、全日本王者の窪木を含む7名の逃げ集団が形成される。 

逃げる7名


メンバーは窪木、小室、北野晋識(イナーメ信濃山形)、柴田雅之(龍谷大学)、野中、リカルド、小渡健吾(シエルヴォ奈良)の7名。

ここから北野、柴田、小渡が遅れてしばらく4名で逃げ続ける。

しかし有力どころが多く残るメイン集団は4名を吸収すると再びアタック合戦に。

ここから今度は山本雅道(キナンサイクリングチーム)小渡、佐藤の3名が抜け出しに成功しタイム差を広げる。

山本、小渡、佐藤の3名逃げ


総合争いに影響のないメンバーの逃げということもあり、集団はこの3名を容認。

場合によってはこの3名でのステージ優勝争いの可能も出てきた。

しかし終盤、活性化したメイン集団は前の3名を捕らえ、いよいよ最後のアタック合戦に突入。

今まで集団内に潜んでいたロイックがアタックし独走を開始すると、少し遅れて窪木が追走。

先頭の若杉、窪木、ロイック


さらに遅れて若杉圭祐(シエルヴォ奈良)が追走し3名になるが、ここですぐにロイックがラスト周回に入る手前の坂道でアタック。

これに反応できた窪木とロイックの2名逃げに。

あっという間にタイム差を稼いだ2名は協調してゴールを目指し、最後のゴールスプリントへ。

一騎打ちとなったゴール勝負を制したのは前日に引き続き全日本王者のプライドを守った窪木だった。 2位にロイック。

3位には集団スプリントを制した野中が入り、この結果、個人総合リーダーが中村から窪木に移った。

全日本チャンピオンの窪木が貫録の走りで個人総合優勝を達成し、二日間、3ステージのステージレースは幕を閉じた。

各カテゴリーの総合優勝者

1-2:井村彰悟

1-3:早川信明

1-4:尾関将樹

この2日間のレース開催の為にご協力くださったスポンサー各社様、熱いレースを展開してくれた選手の皆様、そして炎天下の厳しい暑さの中、大変な業務をこなしてくださったスタッフの皆様にこの場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

大きなトラブルなく終えられたのも皆様のご尽力のお陰様です。

本当にありがとうございました。