第10戦、1-1 レポートです。
翌日の実業団美浜クリテリウムを控えた選手たちは調整を兼ねて参戦するものも多く、今日も長良川にプロ、大学生や地元のアマチュアライダーが集まり、熱戦が繰り広げられた。
午前中に行われた別のカテゴリーのレースの影響を受けスタート時間が遅れ、レース距離も短縮となり、トップカテゴリーの1-1は3.1kmを15周する約45kmといういつもの半分以下のレース距離での開催となった。
レースは主催するKINAN Cycling Teamの動きを他の選手たちが伺っているような雰囲気があり、翌日に控えた実業団の美浜クリテリウムの存在が少なからずレース展開に影響しているようだ。
そんな中、若い選手たちの積極的なアタックが続き、岸崇仁(群馬グリフィン)や大学生たちが果敢に攻める。
レース距離が短い為か、なかなか逃げが決まらない展開から阿曽圭佑(KINAN Cycling Team)が単独で抜け出し逃げ始めた。
しかしゴールが遠くない為、集団も警戒し岸や中西健児(同志社大)、そして人数を揃えるイナーメ信濃山形や駒沢大学のメンバーが積極的に動き、振り出しに戻る。
その後もなんとか逃げを決めたい選手たちによるアタック合戦が続くが決定的な逃げとはならずに終盤へとレースは進む。
今日はこのシリーズ戦が始まって丸2年という節目の大会。始まって以来、初の大集団スプリントになりそうな雰囲気の中、最終局面で逃げを決めたのは筧五郎(イナーメ信濃山形)とロイック・デリアック(KINAN Cycling Team)の二人だった。 レース巧者の筧とデリアックという、この大会の名物選手2名の逃げはあっという間にメイン集団から1分近いアドバンテージを確保。逃げ切りを決定させてラスト周回へ突入し、ここからは完全に二人の勝負となった。
ゴール前の坂を前に、コーナー手前で筧が不意をついた攻撃に出たが、デリアックはしっかりとこれに反応。最後はデリアックがそのままゴールスプリントを制して優勝を飾った。一緒に逃げた筧が2位となり敢闘賞を獲得した。
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